日本代表、W杯に向け高い意識が生んだ大勝劇 |
記事を書いた人のセンスがいいです。興味深い事もあるものです。
アジア・カップ最終予選A組(8日、日本6−0香港、アウスタ)「獅子搏兎(ししはくと)」という言葉がある。ライオンはウサギのような小動物を捕まえる際にも気を抜かないことから、何事にも全力を尽くすべきだという姿勢を例えたものだ。
自国開催を除き、W杯未勝利の日本を百獣の王に見立てるのは無理があるが、香港戦はそうたたえても許されるだろう。前半の2点で勝負を決めても力を抜かずに攻め続け、岡田ジャパン最多の6得点を奪取。「勝つだけなら、あそこまで無理して攻めていく必要はない。彼らは6−0に満足することも、勘違いすることもない」。指揮官がスコア以上の手応えをつかんだのもうなずける。
W杯を見据えた意識の高さは想像以上だった。中村俊は自身のミスパスを振り返り、「あそこで出さないと、普通は寄せられてきてるから」と強豪国のマークを念頭に置いたことを明かした。中盤の4人が激しく位置取りを変えたのも同じ理由から。「相手のレベルうんぬんじゃなく、自分たちがどうできるか」。司令塔は満足する様子を見せなかった。
この日のシュート数は27本。メンバーがほとんど違うとはいえ、同じ本数を浴びせながらも2−1に終わった1月のイエメン戦から、内容も結果も飛躍的に向上させた。W杯まで残り8カ月。監督の言う「ステップアップ」のための時間は、意外にあるのかもしれない。(奥村信哉)
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